一方、ネット掲示板をみると、白川委員のように財政の逼迫などを理由に反発する声も多い。「別に治療なんかいらんだろ。意志の問題。ソースは俺」などと自らの禁煙成功体験から保険適用を疑問視する意見も目立った。
裏付けともいえるデータもある。禁煙補助薬を製造・販売するファイザーが11月下旬に発表した「喫煙に関する47都道府県追跡調査2015」だ。10月9~19日までインターネットで実施。前年調査したときに回答のあった9400人を対象に質問を行い、6186人から回答があった。
1年以内に禁煙に挑戦した人は1513人で、成功したのが498人、失敗した人が1015人。禁煙成功者498人に対し「あなたは、どのような方法で禁煙に成功しましたか? 最も禁煙に役立った方法を1つお選びください」と尋ねたところ、1位は「自分の意志のみ」の407人、2位「禁煙外来の受診」の31人を大きく引き離した。
注目したいのが、禁煙成功者に禁煙挑戦者を加えた1513人に「どの様な方法で禁煙に挑戦しましたか?」と複数選ぶ形で尋ねたところ、「禁煙外来の受診」と回答した人が106人(5位)いたことだ。複数回答と単数回答を単純に比較はできないが、前出の数字との差となる75人は、治療は受けたものの、禁煙に失敗したか、禁煙に役立たなかったと考えているとも解釈できる。