岡田耕治・日本テクノロジーソリューション社長【拡大】
過去を健全に否定することがポイント
そして、まず岡田氏が新商品開発で考えたことは、自社の強みと新市場を連結させることだった。岡田電気工業の強みである熱処理や制御、検査などの技術が、これからも内需の成長が見込まれる医薬品や食品の市場と結び付けばチャンスはあると考えた。あるエンジニアが「容器に巻いたフィルムを熱で縮ませて包む『シュリンク包装』の機械を、低コストで小型化できれば新規参入のチャンスはある」と提案してくれた。
速攻で開発に取り組み、01年9月には商品化に成功した。しかし、半年間受注はゼロだったうえ、数台受注した製品でクレームを起こして撤退も視野に入ったが、クレーム情報を丹念に洗い、それを製品の改良に着実に結び付け、地道な営業を続け、業界で徐々に評判が広がった。新規事業に取り組む過程で、生え抜き社員の間で摩擦も起こったが、それが企業文化を変える起爆剤にもなったそうだ。