今年の春闘は、中小企業の賃上げや非正規労働者の待遇改善に取り組む「底上げ春闘」を目指していく。バブル経済までは大企業も中小企業も賃上げ率は変わらなかった。それが平成6年ごろから差が生じ、格差が広がり続けてきた。この是正に取り組んでいく。
闘争方針のキーワードはまず持続性だ。過去2年間賃上げはあったが、デフレ脱却につながっていない。賃上げが今後も持続することが、将来に希望を持てることになり、経済の好循環につながることになる。
次に月例賃金だ。経団連は年収ベースの賃上げを呼びかけているが、『業績が改善した企業はボーナスを上げて対応してくれ』といっているようなものだ。
個人消費の拡大に影響するのは圧倒的に月例賃金だ。デフレ脱却に向けて、月例賃金の引き上げが必要だ、という前提で要求をしていく。