“試練の交渉”電機連合の格差拡大 東芝離脱なら歴史上初の事態に (1/2ページ)

2016.1.29 07:06

 電機連合が29日に月額3000円以上の統一要求を決定、大手企業の春闘交渉が本格化する。電機の労使交渉は、主要各社の経営側から同じ水準の回答を引き出す「統一闘争」が特徴だが、早期に構造改革を進めた日立製作所などと、経営再建中の東芝、シャープの業績格差は大きく開いている。

 特に、交渉を主導する6社の一角を占める東芝が離脱すれば、60年以上となる電機の統一闘争の歴史で初めての事態だ。金融市場の混乱で、経営側は世界経済の先行きに警戒感を強めており、組合側にとって過去2年より厳しい“試練”の交渉となりそうだ。

 「いずれ『難しい判断』がくるかもしれない」

 電機連合の有野正治中央執行委員長は28日、東芝の労組が初めて、シャープの労組が4年連続で統一闘争を離脱する可能性について懸念を示した。

 電機連合では、現在13社の労組による中央闘争委員会(中闘)が中核となっている。

なかでも日立やパナソニック、東芝など6社の労組が交渉を主導する立場

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。