先天的な生物学的要因に加えて、後天的な要因、すなわち、社会・文化的な影響が大きいと伊東さんは続ける。
「おもちゃを例に挙げれば、『ポケモンのカードゲーム』のように数値化された能力を競いながら勝敗をつけるのが男の子の遊び。『リカちゃんハウス』のように結びつきやコミュニケーションを楽しむのが女の子の遊びというのが一般的でしょう。さらに、男の子は野球やサッカーに接しやすい。勝負事であることはもちろんですが、打率といった数字に接することで、自然とデータを基にしたロジカルな会話をするようになります。
対して女の子はエモーショナルな会話。つまり共感し合うこと自体が会話の目的になります。
こうして生来のホルモンの働きに加え、社会・文化の影響が、成長する過程において積み重ねられ、増幅された結果が、男女の数字への感覚の違いなのだと思います」