多機能トイレの不適切な利用が問題視されている(写真はイメージです)【拡大】
要望したのは、身体障害者に対してさまざまなサポートを行う「特定非営利活動法人ノアール」(川崎市)。同法人理事長で、自身も車いす利用者である熊篠慶彦さんは「健常者が多機能トイレで性的な行為をしているかどうか、証明のしようがないのが実情だ。たとえ、カップルが出てきたとしても『介助が必要だったので2人で入っていた』といわれれば何も言えない。しかし、どうしても消化しきれない気持ちが残る」。
一部の多機能トイレでは不適切な使用を防ぐため、30分間で自動的に施錠が解除されるものも。しかし、障害の程度によっては用を足すのに長時間かかる人もいるため、利用者の精神的な負担になりかねない。
使いにくさに拍車
もともと、車いすでの利用が可能な身障者用トイレは整備されていた。平成15年には、国土交通省が建物造成時の基準などを示す建築設計標準を変更。身障者用トイレにおむつ交換台などの機能が追加され、さまざまな人が利用できるよう多機能化された。