日立製作所労働組合の坂本達哉中央執行委員長(右)が、日立製作所の中畑英信常務に要求書を手渡す=18日、東京都千代田区【拡大】
電機大手の春闘は昨年と経済環境が大きく異なっている。中国経済の減速や資源安の影響で年明けから円高・株安の逆風が吹いている。日立やパナソニックも16年3月期の業績予想を下方修正した。
企業側も政府が目指すデフレ脱却や経済の好循環の実現に貢献したいとの思いは強いが、経営環境の先行きが不安定で「賃上げは慎重な対応を考えないといけない」(日立の中畑常務)との声もある。
要求の回答は自動車大手の労組と同じ3月16日を予定している。