『年収1億を稼ぐ人、年収300万で終わる人』などの著書があるプレミアム・インベストメント&パートナーズ社長の午堂登紀雄氏もこう話す。
「上場企業の社長と話していると、天下国家を論じ、日本の先行きを見すえた話題が多い。政治家と同じような視点に立って話をする印象を受けます。自分の会社がどうこうというよりは、社会問題や日本や世界の動きがどうなるかということに関心が強い。最近、起こったニュースについて自分はどう思うのか、自民党がどのような政策を打って、自分はどう考え、こうしたほうがいいんじゃないかという、視点の高い、大きな発想をします。情報収集というよりは、下を育てたいとか、世の中に貢献したいという気持ちが強いのでしょう。一方、中小企業の社長と雑談しているとグイグイと上に向かうアグレッシブさは感じますが、常に儲かるネタを探しているので、そうした話題になりがちです」
財界人クラスになると自分の会社の利益だけを考えるのではなく、日本全体を考える話題を好むというのだ。
石原氏も「財界を背負う人たちは、日本の国をどうしたらいいのかを深く考えた話をするのが特徴」と前置きし、次のように語る。