そして、身近なところに自分よりもさらに条件的に優れた人間が現れると、自分の存在価値や自尊感情が脅威にさらされて、ネガティブな嫉妬心に火がつき、時には攻撃的な態度に出てしまうのです。
社会に出て仕事や活動をしていれば、「社会的比較」や「条件」は永久につきまといます。それ自体は仕方のないことだと思います。しかし、嫉妬のたびに相手を拒否したり攻撃したりしていては、人間関係は不調になり、当然仕事もうまくいきません。
どこにいけば、社会的条件抜きの“ありのまま”の自分に出会うことができるのか?
どうすれば、「無条件の自分」を認め、自尊心を高めることができるのか?
そして、どうすれば、自分より条件的に優れた人間を歓迎し、健全なコミュニケーションをとることができるのか?
挨拶ひとつ取っても、所属や肩書の説明が必要な(気がしてならない)「条件だらけ」の都会で働くビジネスマンにとっては、とんでもなく難しい問題なのかもしれません。
(若新雄純=文)(PRESIDENT Online)