山田氏 野心がある人がいい。金持ちになりたい、でも、技術で日本一になるでも、どんな野心でもいい。その強い思いさえあれば、やり方や目標がたとえ間違っていても、修正すればいいだけの話。
田中氏 最近ロイヤルティー(忠誠心)を考えるようになった。言うことを聞け、ということは違う。会社が好きであれば、お客さまや社会を裏切れないという意味。思いの共感を大事にしたい理由でもある。
長倉氏 若いメンバーに教えられることがある。そういうものを持っているかどうかを見ている。例えば、こちらが話をしているとき。メモをしっかりとる学生は確かにいるが、それよりもこちらが「どう思う?」と聞いたら、自分の考えをしっかり言う人がいい。力がある学生は何かを発信するもの。
高橋氏 座談会を通じて、大手に翻弄されない採用の取り組みを模索し、実践している実態が浮かび上がった。求める人材像が、活躍が期待される人物という点も共通している。その意味では、社会人としての「頑張る」の意味を知る学生は強い。「頑張ったが、できなかった」が通用するのは学校までだ。社会では結果を求められる。われわれとしては、未来を担う若者に、結果を出す心構えを育んでいきたい。
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