その原因の1つに男女の語学力の差が挙げられる。文部科学省の方針で、大学では教員に、英語で授業したり論文を書いたりする力が求められる。この採用基準でふるいをかけると、残るのは女性ばかりということになる。
こうした傾向は私の身の回りだけで見られるわけではない。日本学生支援機構が行った12年度の日本人学生留学状況調査では、海外に留学した学生約4万人のうち、実に66%が女子学生だった。相当な開きがある。これほどの差はいったい何から生じたのだろうか。
グローバル社会を牽引するのは女
その謎を解く鍵は外婚制にある。外婚制とは女性が一族から外へ出て別の集団に嫁ぐことだ。対立概念である内婚制においては一族の内部で結婚する。イスラム圏とインドをのぞくほとんどの文化は外婚制に分類される。
いまほどに人の行き来が多くなかった時代では、隣村に行けばもう言葉が違った。その国の言葉がまったく理解できない状態で留学に行くようなものだ。そんな過酷な環境において、女性は語学適応能力を身につけざるをえなかったといえよう。これからの日本はその能力を生かした女性がグローバルな活躍をする国になるだろう。