女性ホルモンが減ると、コレステロールの代謝が低下するため、動脈硬化のリスクが高まる。また、骨密度が低下し、将来骨折しやすくなる。片井医師は「健康維持のために、動物性脂肪を控えたり、運動習慣を持ったりして、これまでの生活習慣を見直してほしい」と話す。
■「母から打ち明けられた」6割
小林製薬の調査によると、更年期障害について、母親から打ち明けられた女性は6割に上る。調査は平成26年6月、更年期障害を経験した母親を持つ30~40代の女性312人を対象に行われた。
それによると、母親から更年期障害について打ち明けられた女性は61・5%だった。一方、母親と更年期障害についてじっくり話した女性は17%にとどまった。
また、母親が更年期障害だと知ってどう思ったかを尋ねたところ(複数回答)、「自分も将来同じようになるかもと不安に思った」「年を取ったから仕方ない」がそれぞれ40・7%で最も多かった。