しかし、本当に地方公務員の仕事を理解しているのか。ちょっと懐疑的になる人気度である。
本書は、現役地方公務員のこれまでの奮闘記である。佐賀県庁職員である筆者は、「現場主義」を掲げ、寝る間も惜しんで救急医療改革を手掛けてきた人だ。
その筆者が序章で、冒頭で記した「就職したい企業・業種ランキング」第1位になったことに危機感を感じているという。なぜか。
<安定志向のイメージが独り歩きして、競争しなくてもいい、成果に追われずクビにならない職業として公務員人気が高まっているとしたら、それは本末転倒だろうし、厳しい言い方をすればそんな職業は近い将来、社会から必要とされなくなってしまうだろう>