【人工知能時代を生きる】アンドロイド介し対話学ぶ (2/2ページ)

2016.3.24 05:00

アンドロイド(左)と採用面接の練習をする女子学生=2月、東京都中野区の「翔和学園」

アンドロイド(左)と採用面接の練習をする女子学生=2月、東京都中野区の「翔和学園」【拡大】

 翔和学園の伊藤寛晃学園長(46)は「教師は発信過多になりがち。ロボットを使うと必然的にやりとりに時間差が生まれ、会話の時計を合わせてその子の世界に入っていけるようになった」と話す。

 長野市にあるグループ校では昨年9~10月、学生がアンドロイドを操作して教師と話した。目を上下左右に動かしたり、首をかしげたりできるが、指示を送らなければ無表情。だが、教師の表情は無意識のうちに言葉と連動し、豊かだった。

 14年にアスペルガー症候群と診断された橋本高太郎さん(19)は「人は表情だけで考えを伝えられる。違いを見て何が苦手かはっきり分かった。相手の表情を読めずに緊張することがあるが、自分も表情を意識すると話しやすくなる」と自信を深めた。

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