ケタ違いの資産誇る大富豪たち なぜチャリティに熱心なのか? (2/3ページ)

2016.6.4 17:06

ザック・ラッセル氏●ラッセル投資グループの創業者一族でラッセル・ファミリー財団の役員。慈善団体「ネクサス」顧問。財団評議会次世代タスクフォースのメンバーとしても活動する。

ザック・ラッセル氏●ラッセル投資グループの創業者一族でラッセル・ファミリー財団の役員。慈善団体「ネクサス」顧問。財団評議会次世代タスクフォースのメンバーとしても活動する。【拡大】

 「Money is not everything.(お金がすべてではない)」、そう公言する彼のけれんみない笑顔は、恵まれた環境で育った者だけに与えられる特権ともいえよう。

 ラッセル氏のように銀のスプーンをくわえて生まれてきた若者が、ネクサスには集結している。ブッシュ家、ケネスコール家、ヒルトンやマリオットなどの著名ホテルグループのオーナー家系など、名だたる家系の子息・息女がメンバーに名を連ねる。

 そこには「チャリティ」への価値共有のもとに、たがいに身を寄せ合いながら、「家」と「財産」を守る姿が見えてくる。

 「お車は何にお乗りですか?」

 ヨーロッパにおいて、チャリティは文化であり、活動もさかんだ。「相続税を払うよりチャリティのほうがまし」という考え、あるいは名誉欲を求めるビジネスセレブがいる一方で、ヨーロッパの富裕貴族の慈善活動はあまり話題に上らない。その理由は、彼らは人目をひくことを極端に嫌うからである。

世界各地でひっそりと、誰にも気づかれないように…

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