東大教授の平均年収1172万円 “化石教授”が高給取りの理不尽な世界 (3/6ページ)


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 「副業力」が大学教授の収入を左右する

 さて、ここまでは、大学から支払われる給与の話です。

 大学教授であれば、「週5日、9時から18時まで勤務」といった仕事ではないため、時間的に副業が可能です。国立大学でも、内容にもよりますが、本務に支障がない範囲で副業が認められます。

 代表的な副業としては、

 (1)講演会や書籍執筆・専門雑誌投稿

 (2)企業の顧問、社外役員就任

 (3)大学内起業

 といった選択肢が考えられます。

 「講演会や書籍執筆・専門雑誌投稿」については、昔からの定番分野です。ただし、イベントなどで講演をしても、多少の謝礼が出る程度でしょう。書籍もベストセラーにでもならない限りは、労力ほどの対価は得られません。

 専門雑誌やマスメディアでのコメント掲載などに至っては、無償というケースも少なくありません。

次に、上場企業に対して社外取締役設置が義務化される流れの中…