東大教授の平均年収1172万円 “化石教授”が高給取りの理不尽な世界 (5/6ページ)


【拡大】

 大学発ベンチャーなら億万長者も出現!?

 最後に「起業」ですが、大学発ベンチャーで上場まで育てば、億万長者という道も見えるかもしれません。

 ペプチドリーム株式会社は、東大発のバイオベンチャー企業として、2013年に東証一部上場を果たしました。株式時価総額は3000億円にまで評価されており、創業者の1人である菅裕明教授は、現在も同社の社外取締役として経営に参画しています。

 もちろん、これはごくまれな成功例ですが、帝国データバンクが発表した「大学発ベンチャー企業の実態調査(2014年)」によると、「業歴5年未満では赤字企業が目立つものの、全体の6割が黒字確保」となっています。

 また、調査対象企業600社のうち、約10%の58社が東京大学発で、2位の東北大学32社を大きく引き離しています。「さすが東大」と言えるかもしれません。

給与としては年功による安定収入を確保した上で…