また、アニメ版『こち亀』の両津勘吉役の声優で、25日まで東京と大阪で公演される舞台版でも主演を務めるラサール石井さんも登壇。「舞台稽古の途中で連載終了を聞いた。こち亀は終わらないと誰しもが思っていた。終了の花を添えるためにも、力の続くかぎり舞台を務めたい」と話した。また、両さんの声で「たとえ連載が終了しても両津勘吉、こち亀は永久に不滅です」と叫び、会場を沸かせた。
こち亀展では、1巻~200巻までの全コミックスを一堂に展示。連載開始当時から現在まで約3万枚の原画から厳選した150点以上が並ぶ。両さんの幼少期が描かれる「おばけ煙突が消えた日の巻」や「勝鬨橋ひらけ!の巻」のシーンを再現した模型も。40年の歩みをふり返るとともに、秋本さんから見た東京・下町の情緒を伝えている。さらに企画展のために描き下ろした新作や、3日に神田明神に奉納された絵巻の実物も展示されている。
日本橋高島屋の周囲には午前10時半の開店前から長い行列ができた。午前6時から並んだという津市の自営業、保井孝瑛さん(32)は「自分にとっては、小学生の頃から読み続けた思い出の作品。下町の情緒や両さんのはちゃめちゃぶりが好きだった。これまでの作品をふり返り、ノスタルジーに浸りたい」と話していた。
「こち亀展 こちら中央区日本橋高島屋内派出所」は9月26日まで。一般800円。