被害者根性に囚われると、完全な逆効果
【親の正しい対応策2:被害者根性に囚われすぎない】
イジメは交通事故に似ている。誰にでも起こりうる問題であることがひとつと、示談などが成立して、その事故のお裁きが確定したとしても、被害者には後遺症が残ることもままあるという点でもそうだ。
被害者の傷は一生ものになりかねないことを理解しながらも、この経験を決して無駄にはしないという決意を胸に秘めることをお勧めしたい。
それには戦略が必要になるのだが、とりあえずやるべきことは「今日、起きている問題が明日、続かない」。これに尽きる。
しかし、被害者の立場を前面に押し出すと事態は間違いなく悪化する。先日私が実際に受けた相談に「加害者の親に知らしめて『あなたの子どもはこんなひどいことをする子なのだ』ということをわからせたい」というものがあった。
被害者の親には自分の家庭だけが苦しむのは理不尽だという思いと、可愛いわが子の敵を討ちたい、罰を与え、仕返しをしてやりたい、この悔しさをどうにか晴らしたいという思いが交錯する。
いきなり弁護士が登場するケースも沢山ある。
思いをストレートに加害者側にぶつけても、誠意をもって謝罪する親は稀で、大抵は態度を硬化させるだけになるだろう。加害者の懲罰を願うのは後でいい。よその家庭の子育てにまで今は責任を持つ必要はないのだ。まずは目の前のことに集中して、わが子のことだけを考えるのだ。