日本文化にみられる心理的な歪み TVドラマに抱く違和感  (2/3ページ)

 欧州のこの何十年かの生活変化をみても、テーマはカジュアル化である。ソファの位置はより低くなり、フットレスト付きも増えている。カーペットに直接座ることもある。

 が、カーペットに直に座り、「気取って赤ワインを飲む」というシーンは乏しい。その場合は1人で缶ビールを飲みながらビデオをみる、というシーンに代表されると思う。

 ぼくがTVドラマをみていて分からないのは、ソファの下に座ることがトレンディと表現される節がある、という点だ。

 日本は畳に座る習慣があるから、畳でなくても床に座るに躊躇がないのは容易に想像がつく。一方、マンションで独身用の住居では和室が少なく、フローリングで和洋の両方のスタイルをカバーする、という傾向もある。

それならソファを取りはらって低いテーブルだけの空間にすればよいものを。あるいはコタツでももってくればいいのに、とも言いたくなる。

TVドラマでのソファは、恋人がふっと寝落ちする場である。あるいはぐったりと疲れた時に、もの思いに耽るところだ。それだったら、もうちょっと横になりやすいソファが工夫されてよいはずである。

 ソファはそれなりのスペースを占めるにも関わらず、存在感ほどには活用されていない。せいぜい床に座った時の背もたれではないか。が、撤去はされない。

 とても奇妙なモノである。

西洋文化様式への「捨てきれぬ気持ち」

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