欧州のこの何十年かの生活変化をみても、テーマはカジュアル化である。ソファの位置はより低くなり、フットレスト付きも増えている。カーペットに直接座ることもある。
が、カーペットに直に座り、「気取って赤ワインを飲む」というシーンは乏しい。その場合は1人で缶ビールを飲みながらビデオをみる、というシーンに代表されると思う。
ぼくがTVドラマをみていて分からないのは、ソファの下に座ることがトレンディと表現される節がある、という点だ。
日本は畳に座る習慣があるから、畳でなくても床に座るに躊躇がないのは容易に想像がつく。一方、マンションで独身用の住居では和室が少なく、フローリングで和洋の両方のスタイルをカバーする、という傾向もある。
それならソファを取りはらって低いテーブルだけの空間にすればよいものを。あるいはコタツでももってくればいいのに、とも言いたくなる。
TVドラマでのソファは、恋人がふっと寝落ちする場である。あるいはぐったりと疲れた時に、もの思いに耽るところだ。それだったら、もうちょっと横になりやすいソファが工夫されてよいはずである。
ソファはそれなりのスペースを占めるにも関わらず、存在感ほどには活用されていない。せいぜい床に座った時の背もたれではないか。が、撤去はされない。
とても奇妙なモノである。