
経団連・工藤泰三副会長【拡大】
◇
□連合・神津里季生会長
■ベアは大黒柱であるべきだ
--今春闘の位置付けは
「昨年は『底上げ春闘』を標榜(ひょうぼう)し、物価上昇がない中でもベア実現の成果を得た。この傾向を今年以降に引き継ぐ」
--経営側はベアよりも年収ベースを強調する
「ベアは柱の一つだと経団連は主張しているが、なくてはならない大黒柱であるべきだ。一時金よりも月例賃金の引き上げが消費拡大に効果を発揮するのは、政府の統計でも明確だ。デフレ脱却に向けた企業の社会的責任をいうなら、年収ベースの引き上げだけではその責任を果たしていない」
--中小企業の賃上げも重視する方針だ
「デフレ脱却は大手が賃上げで牽引(けんいん)しなくては進まない。サプライチェーン(供給網)で生み出した付加価値を大手が中小にも適正に配分し、賃上げ原資をつくることが必要だ」
--米トランプ政権誕生で自動車業界への影響が懸念される
「トランプ政権の影響に限らず、短期的な経営状況の悪化や懸念は、まず一時金で対応するべきだ。その上で、賃上げの勢いを止めてはいけない」
--長時間労働是正もテーマになる
「経営側のホワイトカラーエグゼンプションや裁量労働制には反対だ。年収1000万円を超えていても、過労死やブラック企業が悪用する懸念もある」