「おもてなし」の心をより伝えるために 東北を旅して考えたこと (2/3ページ)

 ぼくは良い習慣だと思った。風景としても、しみじみする。

 しかし、「おもてなし」を日本の文化として喧伝する可笑しさという観点で、この見送る習慣をインバウンドのために宣伝材料にする小賢しい人間がでなければいい、と心から願った。

 2つ目は、旅館の料理の出し方だ。

 旅館は皿の数々をいっぺんに並べることが多い。通常、懐石料理であれば刺身などが最初にきて、暖かい料理に移行していく。しかし、前菜、第一の皿のパスタやリゾット、第二の皿での肉や魚と順序を追って食べる習慣をもつイタリアの人にとって、旅館の料理の提供のしかたに戸惑う。何から箸をつけて良いか分からない。が、これは説明すればすむ。

 もっと大きな問題は、「料理は暖かいうち(皿によって適当な温度)に提供する」との原則に反することだ。天ぷらは調理した直後に食べるのが美味しい。が、旅館の天ぷらはもう冷めている。イタリアの「料理は熱いうちに一品ずつ提供する」という習慣とかみ合わないだけでなく、日本の料理のサービス精神にも合っていない。

 旅館の厨房やスタッフの事情があるのだろうが、この料理の出し方は「悪習」である。特に、旅館のスタッフの丁寧な物腰が目を引くからこそ、料理の問題は著しく対照的になる。

 日本人の友人たちからも「旅館の料理はイマイチ」との意見もよく耳にするので、違和感をもつのはイタリア人だけではない。

繊細さも全体のバランスがあってこそ

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