ちなみに「禁煙」及び「禁手榴弾」は昔から定められていたため表示されているが、禁酒は始まったばかりなのでそこに間に合っていないとか。
「彼らがタイ名物の僧侶です。さぁ、写真をどうぞ」と車掌。そう言われても相手が相手だ。ところが車掌が何やら言うと、彼らは深く頷くではないか。「写真はオーケーだと言っています」。そ、僧侶までそうなんだ……。これだからタイって好きだ。
自らの深いタイ愛を再確認している間も、車掌による車窓の解説は続く。「ここは貧しい人が暮らすエリア」「あれは小さなマーケット」。同行しているドイツ女性は、その度に深く頷きながら、窓から身を乗り出して車窓の風景をカメラに収めていた。