世界で一番祝祭日が多い日本、実は「休みすぎ」なのか? (4/4ページ)

 欧米では、契約によって自分の仕事が明示されるため、自分の担当の仕事以外はやらない傾向にある。なかでもヨーロッパでは残業規制や有休取得が法律で保障されているうえに、仕事に対する使命感が比較的薄いため、気兼ねなく有休を取る。米国については、自分の仕事に集中して取り組むが、それが終わればパフォーマンスに影響が出ない範囲で有休を取得するというメリハリがついたスタイルだといえるだろう。もちろん、日本の「人に仕事をつける」モデルにも、人員の増減や環境の変化にも柔軟に対応できるという長所がある。日本とヨーロッパ、米国とのあいだのどこかに日本が目指すべき休み方があるのかもしれない。

 出典:Voicepedia Inc.(2015)、Harris Interactive(2014)、エクスペディア・ジャパン「世界28ケ国有給休暇・国際比較調査2016」

 (宮内 健=文 amanaimages=写真)(PRESIDENT Online)