「台ぶきんやまな板、手ふきタオルなど、直接手や食材が触れるものに菌が繁殖しやすい」と弦巻さん。
さらに、常に湿度が高く、梅雨時期には洗濯物を干すことも多い浴室の大掃除も必須だ。クロカビには塩素系漂白剤が有効。使用時には眼鏡(ゴーグル)とマスク、手袋を付け、必ず換気をする。また、カビで黒ずんだ場所には、ティッシュペーパーやキッチンペーパーを使い、パックする要領で吹き付ける。汚れ具合に応じて、数分から数十分置いてから水で流すと除去しやすい。
「スプレー式洗剤を左右に大きく動かしながら吹き付けると広い範囲に洗剤が行き渡る。入浴後には湿気が籠もらないよう、浴室全体に水をかけて」とアドバイスする。
また、洗濯機も梅雨時は、洗濯槽をカビ取り剤で洗ったほうがいい。
衣類の洗濯後はすぐに取り出し、槽の中に再び湿気が籠もらないよう、蓋を開けたままにするのがカビを繁殖させないコツだ。
弦巻さんは「扇風機、換気扇を上手に使い、空気を循環させることを意識しながら、家の中をすっきりさせてください」と話している。