
子供向け共済の主な内容【拡大】
突然の病気やけがによる子供の入院。そんなとき、医療費は健康保険や公的助成などでまかなえる場合が多いが、病室の料金や付き添いの簡易ベッド代など健康保険適用外の出費がかさむこともある。子供向けの共済を活用すれば、1千円以下の掛け金で不測の事態に備えることができる。(玉崎栄次)
予期しない出費
横浜市に住む会社員の男性(41)は2年前、長女(6)が原因不明の高熱で3日間検査入院した。同市では、親の所得による制限はあるものの、中学生まで入院費を助成している。このため、医療費はかからなかったが、交通費や食事代、身の回りの消耗品、お見舞いへの返礼などで1日当たり約5千円の出費があった。
男性の長女は大部屋に入ることができたが、空きがなく個室などを利用しなければならなくなると、保険適用外の差額ベッド代が発生する。保護者の付き添いが必要なときには簡易ベッドや布団のレンタル料もかかり、1日1万円を超えることも少なくない。
男性は子供向けの共済に加入していたため、共済金が支給され、自己負担は最小限に抑えられた。「予期しない出費は家計の負担になる。できる限り備えておきたかった」