【Luxeな日本~地元発】石和鵜飼でここだけの漁法を体験 鈴木春花

鵜匠が川に入って1羽の鵜を操る「徒歩鵜」はここ笛吹川だけ(笛吹市提供)
鵜匠が川に入って1羽の鵜を操る「徒歩鵜」はここ笛吹川だけ(笛吹市提供)【拡大】

  • 鵜がとらえた魚を腰の籠に魚を移す(笛吹市提供)
  • 護岸の席で間近で鵜飼を鑑賞。鵜匠が鵜を操りながら解説してくれる(笛吹市提供)
  • 鈴木春花

 山梨に鵜飼の季節がやってきた。7月20日から8月19日まで毎週水、木、土、日の午後8時から笛吹市役所前の笛吹川で行われる笛吹川石和鵜飼。最近は海外からの観光客も増え、県の夏の風物詩となっている。

 鵜飼といえば、舟の上の鵜匠が数羽の鵜を操って魚をとらえるイメージが強いが、石和鵜飼は鵜匠が1羽の鵜と一緒に川に入る「徒歩(かち)鵜」。この漁法を採用しているのは全国でここだけだ。約800年前に始まったとされる石和の鵜飼を伝えようと地元有志が保存会を立ち上げ、1976年から披露されている。

 特に海外観光客に人気なのは1日2人限定の鵜匠体験。漁服、烏帽子に胸当て、腰蓑という衣装に着替えて川に入る「なりきり体験」がこたえられないらしい。中学生以上が条件で、料金はTシャツ付き1人3000円。6月1日から受付が始まっており、例年7月に入るとほぼ予約で埋まってしまう。実際に魚を捕まえるのは難しいとはいえ、一度経験すると虜になり、今度こそ、と翌年また申し込むリピーターも多いという。

 鵜飼の後は、岸に上がってきた鵜に触ったり、並んで写真撮影したりするSNS映え抜群の粋なサービスもある。鵜匠体験はできなくても観覧は無料。山梨の鵜飼で素敵な夏の演出を。

※笛吹市で飼育している鵜6羽のうち5羽で病変が確認されたため、2017年度の笛吹川石和鵜飼は中止になりました。(7月14日)(http://www.city.fuefuki.yamanashi.jp/kanko/news.php?id=8650

 【luxe(リュクス)】 フランス語で元の意味は「贅沢」。最近は優雅で上品でありながら、洗練された贅沢なもの・ことなどの意味で使われる。

<プロフィル>

 すずき・はるか テレビ山梨出身。現在はテレビ・ラジオ、講演会、司会などで活動。狭山茶の産地・埼玉県所沢市出身の縁で日本茶アンバサダーとしてエッセイ連載中。

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