そして3つめは、指定の外部検定の級・スコアを大学独自試験の英語得点として「得点換算」するもの。例えば千葉大国際教養学部の一般入試では、「英検準1級以上」など5種類の外部検定のいずれかの基準を取得していれば、個別学力検査の外国語の得点が満点の300点に換算される。また、満点の基準に達しない場合も、スコアに応じて5~30点の加点がある。
このほか、級・スコアによって大学独自の英語試験が免除されたり、合否判定の参考に使用されたりといった例もある。いずれも、前もって検定に挑戦して級・スコアを取得しておくことで、受験の選択肢や合格可能性を広げることができる。
注意したいのは、検定受験のスケジューリングだろう。例えば英検の実施は年3回なので、目指す入試の出願日までに級・スコアを取得できるよう計画的に挑戦しなくてはならない。検定に複数回挑戦することを見込むなら、いっそう早めの対策が求められる。一方で、「2年以内の取得者」などと期間を区切っている大学もあるため、取得が早すぎないようにする必要がある。
メリットの多い英語外部検定利用入試だが、従来型の「読む」を中心とした英語学習をしてきた子どもにとって、「話す」「書く」を含む4技能の検定への挑戦は余分な勉強のように感じられるかもしれない。しかし、今回の入試改革のねらいは、受験の先にある社会で求められる力を育成する点にある。これからの社会を生きる子どもたちにはぜひ、「大学入試の数点のため」だけではなく、「長い人生を有意義に過ごすため」という長期的な目標をもって検定に挑戦してもらいたいものだ。(藤崎雅子/5時から作家塾(R))
(注) 各大学の18年度入試の詳細については、今後大学が発表する最新の入試要項を確認してください
《5時から作家塾(R)》 1999年1月、著者デビュー志願者を支援することを目的に、書籍プロデューサー、ライター、ISEZE_BOOKへの書評寄稿者などから成るグループとして発足。その後、現在の代表である吉田克己の独立・起業に伴い、2002年4月にNPO法人化。現在は、Webサイトのコーナー企画、コンテンツ提供、原稿執筆など、編集ディレクター&ライター集団として活動中。