なぜ人事部はラグビー出身者を好むのか マツコは「野球部は十中八九、クソ野郎」 (2/5ページ)


【拡大】

 ▼「上の指示は絶対」ができる人材は貴重

 金融業の人事課長はこう指摘する。

 「彼らは“不条理な世界”を経験しています。体育会に入ると、上級生の命令は絶対です。たとえ間違っていても耐えながら従うしかありません。その世界を生き抜いてきた学生は不条理だらけの会社人としての耐性を備えているからです」

 協調性だけでなく、上下関係や組織の規律に忠実な人材像として、体育会系の学生を評価している。そうした体質は思考停止に等しいと指摘する向きもあるが、採用の現場では依然として「戦力になる」と判断される場合があるようだ。

 ■採用数の3分の1がラグビー部を筆頭にした体育会系出身者

 では、人事部は学生時代のスポーツの種類へのこだわりはあるのだろうか。

 雑誌『プレジデント』(2017年5.1号)では、企業の採用責任者の「好印象の競技・部活」を調査している(大手企業15社*)。そのランキングによれば、トップはラグビー部。次いで、野球部、アメフト部、サッカー部、バスケットボール部と続いている。

 *あいおいニッセイ同和損害保険、伊藤忠商事、オリックス、鹿島建設、キッコーマン、キリン、サッポロビール、サントリーHD、 JFE HD、損害保険ジャパン日本興亜、竹中工務店、帝人、日本板硝子、日本航空、三菱電機(50音順)

マツコ・デラックス「野球部出身者の十中八九はクソ野郎」