氾濫する医療情報を見極めよう 学ぶタイミングは5~6歳が最適 (2/3ページ)

NPO法人からだフシギのおはなし会で、消化器系の配置を表したTシャツを触り、小腸の長さなどを体感する幼児ら(同NPO提供)
NPO法人からだフシギのおはなし会で、消化器系の配置を表したTシャツを触り、小腸の長さなどを体感する幼児ら(同NPO提供)【拡大】

  • NPO法人からだフシギが製作した絵本シリーズ「わたしのからだ」。指導用のハンドブックもある

 まなびの森保育園勝どき(東京都中央区)では、年中と年長の園児向けに10~12月に3回シリーズでおはなし会を開催。10月のテーマは「骨と筋肉」。骨のパーツをタペストリーに貼って骨格を作り上げるゲームなどを通して、体の仕組みを学んだ。

 保護者からは「家庭でも、『ここは硬いから骨だね』『(骨は)大事な所を守ってるんだ』といった会話が増えた」(6歳女児の母)との声も。同園の藤田美樹園長は「想像以上に子供たちは真剣に取り組んでいた。会の後は、お友達と筋肉を触り合う遊びや筋トレがはやったほど」と話した。

 同NPOメンバーで東京医科大学講師の瀬戸山陽子さんは、これまでのおはなし会の効果について、「脳は豆腐のように柔らかいことを実際に豆腐を使って教える。友達の頭をたたいてはいけないとよく分かるので、暴力的なところがあった子供も手が出ないようになった」と話し、自分だけでなく、他人も大事にできるようになったという。

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