県は多度津町で2015年から開発を進めてきた、ICTを活用した栽培技術の学習支援システムの実証実験を行っている。小豆島にある日本で唯一のオリーブ栽培の研究機関、県農業試験場小豆オリーブ研究所の研究員が持つ栽培ノウハウのデータをカメラやセンサーを用いて収集し、テキストや音声で補足をしてデジタル化した。これを栽培プロセス毎に10~20問の問題にして、熟練の技術を学んでもらう。農家はスマートフォンやタブレットでコンテンツを見ながら栽培技術を学ぶというもの。これまでにオリーブ栽培の中で重要な作業である「剪定」「収穫」のコンテンツを完成させ、多度津町の10軒の農家に実際に利用してもらっている。
「栽培についてはまだ分からないこともある。農作業の合間に家でタブレットを開いて勉強している。栽培のコツが紹介されているので役立っている」とこのシステムを利用した秋山豊子さんは語る。父から受け継いだブドウ畑を守ろうと150本のオリーブを植えた。学習支援システムのおかげで今年はオリーブの実の生育も順調で、「昨年まで一人で収穫していたが、今年は栽培仲間にも手伝ってもらい、1000キロの収穫を目指している」という。