▼外国人社員も日本式の「組織」になじめない
今後ますます先輩社員と若手社員との軋轢や乖離は大きくなり、若手の定着率は下がっていくかもしれない。しかも、日本式の「組織」になじめない存在は他にもいる。外国人社員だ。
相撲界に限らず日本企業も2010年以降、外国人留学生を中心に外国人を積極的に採用している。だが、せっかく優秀な外国人を採用しても定着しないという問題を抱えている。
新人や外国人という「多様性」をどう受け入れるか
グローバル人材の採用支援事業を行うフォースバレー・コンシェルジュが企業に聞いた入社後3年の外国人の離職率は5~100%と大きく企業によって開きがあった。
外国人は日本企業のどういうところに不満を持っているのか。同社に相談にくる外国人社員の代表的な声は次のようなものだ。
・つまらない仕事しか与えられない
・評価基準が不透明でまともな説明がない
・外国人である自分はいろいろな面で不利である
・本音で相談できる相手がいない
・どうすればマネージャーになれるかまったくわからない
こうした声の背景には日本の雇用慣行と外国人の職業観の違いがある。長期雇用を前提とする日本企業では年功的運用で昇進が遅く、新卒採用後は育成を目的にさまざまな仕事を経験する「下積み」期間がある。製造業の中には事務・技術職も転勤による工場勤務を通じてじっくりとスキルを磨いていく経験も求められる。