「インスタ映え」の功罪 そこから生まれた“闇ITしぐさ” (2/3ページ)

 最近では、インスタ映えするスポットとして人気だった大阪の港湾(ベイ)エリアの一角が、訪問客のマナー違反などが問題で閉鎖されることが決まったと報道された。もちろん、インスタ映えを目的とした人たちばかりではないが、人が多く集まることで騒音やごみのポイ捨てなどが問題になった。

 また、今年7月には若い女性たちが「インスタ映えする」と、商品を何も買わずに店内で写真を撮って退店したというツイートも拡散された。SNSで拡散されることで商品の宣伝になる面もある一方で、マナー違反だという声も少なくない。

 書店やコンビニエンスストアでの雑誌や書籍の撮影は“デジタル万引き”と称され店側からは嫌がられる風潮もあったが、「写真OK」看板で話題になったダイソーのようにSNS拡散を推奨する企業もある。ダイソーはもともと「他のお客さまの迷惑にならなければ店内でも撮影はOK」としており、SNS上での情報拡散に前向きだ。

ダイソーの公式サイト

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 また、最近ではインスタ映えを意識した美術展なども増えてきた。森美術館(東京・六本木)で開催中のアート展「レアンドロ・エルリッヒ展:見ることのリアル」では、SNS映えを意識したアートがいくつも用意されている。実際に行って驚いたのが、館内の壁にInstagramなどSNSアイコンが貼られていたこと。写真撮影やSNS投稿を全面的に推奨しているようで、Instagramでも各撮影スポットでの写真が4000件以上も投稿されていた。口コミで話題になった「ナイトプール」も、Instagramが人気に火を付けた一因だったといっても過言ではないはずだ。

美術展もインスタ映えを意識

美術展もインスタ映えを意識

インスタ映えの功罪