「下唇の厚い人」は企業経営に向いている 成功する人に共通する人相 (3/4ページ)

 ゴーン氏の眉、孫氏の鼻

 石丸氏によれば、一見、自信があるように見える人物にも、顔の形によって2通りのタイプがあるという。

 「丸顔の人は根拠のない自信を持つ人。孫さんや三木谷さんは典型的な丸顔。誰に何を言われようと揺らぐことがない。反対に細面の人は経験や準備で自信を持つタイプ。柳井さんも細面ですから、自信家のようで実はたくさん失敗しながら学び、成功する方法をつかんだ人でしょう」(石丸氏)。柳井社長と言えば、創業時からの失敗と成長の記録をまとめた『一勝九敗』という著書が有名だ。苦難から学んだ人のようだが、それが顔の形でわかるとは。

 「たとえば眉が山形(眉山がある)の人は、企画力やデザインの才能があります。中小企業の経営者に多い形ですが、柳井さんにはこれがある。ファッション業界で成功したのも頷けます。ただ眉山がある人は、自分1人の世界をつくりたがるのも特徴。こういう人は誰の意見も許さないし、自分の城を他人に渡したりしない」(石丸氏)

 かつて柳井氏は1度、社長を退任したがすぐに復帰して以後、継承の話は出ていないが、そういうことなのか。ゴーンさんの眉は際立った逆ハの字だ。「これは『スターの眉』と呼ばれ、表現力が豊かな証拠。とにかく立ち居振る舞いが目立つ人ですね」(石丸氏)。確かに、1社のトップになるだけでも目立つのに、この人は日産、ルノー、三菱自動車と、大手3社のトップになってしまう派手な活躍ぶりだ。

 石丸氏は鼻の形も重要だと言う。「鼻は強さを表しますが、小鼻が張っている人は人間的な強さを持っています。三木谷さんはしっかりした鼻をお持ちです。意外なのはゴーンさんの鼻が小さいこと。この方は本来、優秀なリーダーに仕えるほうが似合っているんじゃないですか」。

 石丸氏がもっとも注目した鼻の持ち主が、スズキの鈴木修会長だという。「鼻の穴がしっかり見えます。こういう鼻を持つ人は、人を疑うことを知らない人です」(石丸氏)。ヨーロッパやインド、アジアで飛躍的に市場を広げたのも、「人種や宗教にかかわらず、相手を信頼してビジネスに臨むから、世界の国々から信頼を得られたのではないか」と石丸氏は分析する。

「孫さんの鼻は『ニュースの鼻』」