明治維新ゆかりの土産物店、人気スポットに 福岡・太宰府 西郷の盟友かくまった宿だった

喫茶スペースに展示している資料を紹介する栗原雅子さん=福岡県太宰府市
喫茶スペースに展示している資料を紹介する栗原雅子さん=福岡県太宰府市【拡大】

 明治維新150年で幕末の人物に関心が集まる中、太宰府天満宮(福岡県太宰府市)の参道にある土産物店「松屋」が、幕府に追われた勤王僧の月照をかくまった宿だったとして、例年の倍以上の客が訪れる人気スポットになっている。

 月照は西郷隆盛の盟友で、NHK大河ドラマ「西郷どん」にも登場。店主栗原雅子さん(69)は「太宰府が維新ゆかりの地であることを知ってほしい」とPRに努める。

 栗原さんによると、松屋は江戸期創業の旅籠で薩摩藩の定宿だった。月照は安政の大獄で薩摩に下っていた1858年10月に滞在。その後、西郷と一緒に錦江湾に入水し、月照のみ亡くなった。

 約30年前に旅館を廃業。梅ケ枝餅や土産物を販売し、喫茶スペースで月照がお礼に詠んだ短歌や勤王志士らの書簡の複製を展示していた。数年前からインターネットで話題になり、訪れる人が急増したという。

 栗原さんは展示物の説明書きを掲示するほか、当時の当主孫兵衛が月照を紅葉見物に連れ出した逸話などを話して聞かせている。「孫兵衛が尊敬していた西郷さんも松屋を訪れていたはず。志士が駆け回った太宰府に思いをはせてほしい」