【書評】『ビジネスで差がつく　論理アタマのつくり方』平井基之・著

　■中１数学通じ「良質な学び」

　「論理力はさまざまな能力を同時に伸ばす」と、２度の東大合格を果たした著者、平井基之氏は述べる。論理力を極めることで、ビジネスに欠かせない表現力・暗記力も向上すると言う。

　本書では、遠い昔に学び終えた中学１年生の数学を通して論理思考法を伝授。中１数学が論理の基礎を学ぶのに最適だと言う。統計やデータ分析などビジネスで必要とされる要素も、視点を変える、見せ方を変えるなど具体的に指南。論理思考を生かした「良質な学び」に言及していく。

　論理思考を生かすことで、日常の中で得られる“学び”に気づかせてくれる。現役学生にも勧めたい一冊だ。（１５１２円、ダイヤモンド社）