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「クラウドファンディング」……ある目的のために不特定多数の人からインターネットを通じて資金を集めるという意味で、「ファンド」は資金や基金という意味です。現在、ネット上のクラウド(雲)がよく知られていますが、この場合のクラウドは「大衆」の意味です。
「コミット」……関係する、関わりあうことという意味。「結果にコミットする」というキャッチフレーズがありますが、「結果を約束(確約)する」ではなく「結果に関わる」という意味なので、飽くまでも結果責任は当事者にあります。
「アジェンダ」……計画、議事日程のこと。アジェンダとは行動計画のことなので、日程と手順を明らかにしておかなくてはなりません。「アジェンダを用意して」と言われて雑駁な書類を出したら、「できない人」と思われてしまいます。
「プラットフォーム」……基本構造という意味。ビジネスではプラットフォームを作った者がルールを決めると言われています。決して「駅のプラットフォーム」の意味ではないので注意しましょう。
これらは、50年前に語彙力の本を作ったとしたら、おそらく収録されない言葉ばかりです。「日本人なんだから日本語で説明しろ」というのは今やナンセンス。このくらいの外来語を理解していないほうが問題です。
齋藤 孝(さいとう・たかし)
1960年静岡県生まれ。明治大学文学部教授。専門は教育学、身体論、コミュニケーション論。著書に『三色ボールペン活用術』『語彙力こそが教養である』(以上、KADOKAWA)、『声に出して読みたい日本語』(草思社)など多数。NHK Eテレ『にほんごであそぼ』総合指導。
(明治大学文学部教授 齋藤 孝)(PRESIDENT Online)