平昌五輪も後半戦に入り、ますます熱い戦いが繰り広げられている。日本では25日に国内最大のマラソンレース、東京マラソンが開催。トップアスリートもアマチュアランナーも、運動中の持久力や集中力を維持するには、エネルギー補給が大切なポイントだ。近ごろは、意外な食べ物がスポーツシーンに活用されている。 (榊聡美)
◆ご飯のお供で補給
昨年11月に開催された神戸マラソン。30キロ地点直前の給食所に用意されたのは、何とご飯のお供である塩昆布だ。地元に本社を置く、食品メーカーのフジッコが、5年前から同大会に提供している。
「ボランティアスタッフとともに、社員がランナーの手のひらにのせて配ります。それをガバッと口に運んで塩分補給し、もうひと頑張りするスイッチを入れています」と、同社マーケティング部の寺嶋浩美部長は話す。
「30キロの壁」ともいわれる難所では、脚のつりやけいれん、低血糖で体が動かなくなる「ハンガーノック」などが起きやすい。
「発汗によるミネラル不足が原因のひとつです」
スポーツドクターである、稲毛病院(千葉市)の整形外科・健康支援科、佐藤務部長はこう説明する。