運動中に塩昆布やようかん 意外な食べ物もスポーツシーンで活躍 (1/3ページ)

昨年行われた神戸マラソンではランナーが塩昆布でミネラルを補給(フジッコ提供)
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  • フジッコの人気商品「減塩ふじっ子(フジッコ提供)
  • 片手で食べられるスティック状の「スポーツようかん」(井村屋提供)
  • 低糖度バナナ

 平昌五輪も後半戦に入り、ますます熱い戦いが繰り広げられている。日本では25日に国内最大のマラソンレース、東京マラソンが開催。トップアスリートもアマチュアランナーも、運動中の持久力や集中力を維持するには、エネルギー補給が大切なポイントだ。近ごろは、意外な食べ物がスポーツシーンに活用されている。 (榊聡美)

◆ご飯のお供で補給

 昨年11月に開催された神戸マラソン。30キロ地点直前の給食所に用意されたのは、何とご飯のお供である塩昆布だ。地元に本社を置く、食品メーカーのフジッコが、5年前から同大会に提供している。

 「ボランティアスタッフとともに、社員がランナーの手のひらにのせて配ります。それをガバッと口に運んで塩分補給し、もうひと頑張りするスイッチを入れています」と、同社マーケティング部の寺嶋浩美部長は話す。

 「30キロの壁」ともいわれる難所では、脚のつりやけいれん、低血糖で体が動かなくなる「ハンガーノック」などが起きやすい。

 「発汗によるミネラル不足が原因のひとつです」

 スポーツドクターである、稲毛病院(千葉市)の整形外科・健康支援科、佐藤務部長はこう説明する。

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