雲仙・普賢岳で風速30メートル…日本列島大荒れ、暴風や大雨に警戒

 急速に発達する低気圧の影響で、日本列島は28日、西から荒れ模様の天気になった。低気圧の通過で3月2日にかけて全国的に大荒れになる見込みで、気象庁は暴風や高波、太平洋側では大雨に警戒を呼び掛けた。

 気象庁によると、黄海から低気圧が九州に接近し、長崎県の雲仙・普賢岳では最大瞬間風速が30メートルを超えた。1日はこの低気圧が急速に発達しながら日本海を進み、西から風が強まり、天気が荒れる見通しだ。

 関東付近には別の低気圧が発生して発達しながら三陸沖を北上する。二つの低気圧が2日朝にはオホーツク海で一つになり、西高東低の冬型の気圧配置が強まる見込み。

 低気圧に向かって暖かく湿った空気が流れ込むため、太平洋側を中心に大気の状態が非常に不安定になり、大雨の恐れもある。

 1日にかけて予想される最大風速(最大瞬間風速)は北海道28メートル(40メートル)、東北、北陸、関東、伊豆諸島25メートル(35メートル)、九州北部、四国、中国、近畿23メートル(35メートル)、九州南部、東海20メートル(30メートル)。1日午後6時までの24時間予想降水量は、いずれも多い所で、四国、東海150ミリ、近畿120ミリ、九州南部、関東、伊豆諸島100ミリ。