【IT風土記】三重発 アコヤ貝の“声”を読み解き海の異変を察知「貝リンガル」 (4/4ページ)

 英虞湾には、ミキモト以外にも約300を超す養殖業者が真珠養殖を手掛けている。三重県の真珠生産量は愛媛県、長崎県に次ぐ3位の規模だが、養殖業者の数は全国で最も多いという。三重県は年間約4200キロの真珠を生産しており、県の経済を支える重要な産業だ。

 英虞湾で50年以上にわたって真珠養殖を手掛けてきた中井真珠養殖場の中井義久さんも「貝リンガルのすごいところは、海中にごくわずかのヘテロカプサが存在するだけで反応する。ヘテロカプサは見つけにくいプランクトンで、目で見える段階ではもう手遅れになってしまう。貝リンガルの反応を見ることで、貝に被害が表れる前に対策を打つことができるようになりました」と評価している。

英虞湾で50年以上にわたり真珠養殖を手掛ける中井義久さん。真珠養殖の苦労を話してもらった

英虞湾で50年以上にわたり真珠養殖を手掛ける中井義久さん。真珠養殖の苦労を話してもらった

 海のことを海の生き物に教えてもらう-。そんな発想から実用化された「貝リンガル」の技術は、生物とIT技術の融合という点で先駆的な取り組みと言えるが、その技術は今後どう応用されていくのだろうか。

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