障害年金、支給継続へ 打ち切り検討の1000人容認 一元化の影響考慮

 障害がある人に支払われる障害基礎年金を巡り、日本年金機構が障害の程度が軽いとして支給打ち切りを検討していた受給者1010人について、厚生労働省は3日、一転して支給を継続する方針を固めた。

 以前は認定業務は都道府県ごとだったが、地域格差をなくすため昨年4月に東京に一元化。20歳前から障害がある人の一部について打ち切りを検討していたが、1年間は支給を継続し、その後再審査するとして判断を保留していた。

 加藤勝信厚労相は3日の参院厚労委で「ほとんどの人が認定医が変わる。そういった事情を考えないといけない」と説明。認定する医師に対し、過去に認定されたことに配慮する「総合的な判断」をするよう求め、事実上、支給継続を容認することにした。山本香苗氏(公明)の質問に答えた。