近畿地方の3府県16万人に避難勧告 大雨による土砂災害の危険性高まる

大雨の影響で濁流となった桂川。雨にも関わらず渡月橋を渡る観光客は大勢いた=5日午前、京都市右京区(寺口純平撮影)
大雨の影響で濁流となった桂川。雨にも関わらず渡月橋を渡る観光客は大勢いた=5日午前、京都市右京区(寺口純平撮影)【拡大】

 大雨による土砂災害の危険性が高まったとして、近畿地方では5日午前、京都府や大阪府の北部地震の被災地、兵庫県で計約7万3千世帯、16万人以上を対象に避難勧告が出され、山間部など一部には避難指示も出た。特急が運休になるなど交通にも影響が及んだ。7日にかけて大雨が続く恐れがあり、気象庁は土砂災害や河川の増水などに厳重に警戒するよう呼び掛けている。

 避難勧告が出たのは大阪府の計約1万2千世帯、京都府では計約1万500世帯、兵庫県では計約5万1千世帯。兵庫県では神戸市3万9千世帯、西宮市8500世帯などが対象となった。大阪府茨木市の山間部や神戸市には避難指示が出た。

 兵庫県猪名川町の工事現場では5日午前9時半ごろ、作業員3人が排水管に流された。救助されたが、1人が意識不明の重体となった。大津市山中町では県道沿いの斜面で土砂崩れが起き、片側を通行規制した。けが人はいない。茨木市は5日朝から市民に安全確保を促した。担当者は「先月の地震で地盤が緩んでいる可能性もあり、早めの避難を呼び掛けている」と話した。

 JR西日本によると、特急列車のしらさぎやサンダーバード、びわこエクスプレスなどが運休。また、北陸線や東海道線(琵琶湖線)でも遅れや運休が発生した。西日本高速道路によると、新名神高速道路は川西-高槻間が上下線で通行止めになった。

 気象庁によると、6日にかけて近畿の多い所で1時間に70ミリの非常に強い雨が降る見込みで、6日午前6時までの24時間雨量は多い所で350ミリと予想している。