山陽電鉄線路に土砂流入、復旧見通し立たず

 6日午後2時20分ごろ、神戸市垂水区塩屋の山陽電鉄須磨浦公園-山陽塩屋間で、裏山の土砂が線路内に流入した。兵庫県警垂水署などによると、付近の住宅1軒が損壊したとみられるが、住人は事前に避難して無事だった。現場付近を走行していた電車1本が立ち往生し、乗客約80人は係員の誘導で線路上に降りて徒歩で避難。電車の乗客や他の住民らにもけがはなかった。

 山陽電鉄によると、山陽須磨-霞ケ丘駅間の上下線で運転を見合わせており、復旧の見通しは立っていない。土砂の一部は線路に並走する国道2号にも流れ込んだが、車の通行に支障はないという。

 現場は山陽塩屋駅の東約500メートルで、急峻(きゅうしゅん)な山と大阪湾の狭間(はざま)に山陽電鉄と国道2号、JR山陽線が走っている。