
「いこいの村岩手」ロビーで経営ビジョンを話し合う副業者の水野剛氏(左)と高橋義利社長=6月17日、岩手県八幡平市【拡大】
地域とかかわりたい、貢献したいという副業希望者の心を打った。登録者は30~40代を中心に700人を突破し月100人ペースで増えている。募集企業への応募率は100%で、マッチングは13社18人に達した。
「地方企業の救世主。知人の企業にも随時薦めている」。鹿児島県鹿屋市の農業生産法人「オキス」の岡本雄喜氏はこう話し、スキルシフトの有効性に太鼓判を押す。
「会社をイチから作り直すマーケター(謝礼・月額5万円)」を募集したところ当日に応募があり、その日に面談し採用を決めた。それほど「欲しい」と思える高度人材に巡り合えたことから、課題を抱える他の職種でも急遽(きゅうきょ)募集し、グーグルなど大手企業に勤める6人の力を借りる。
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■副業者・地方企業・自治体「三方良し」
地方に人を呼び込むスキルシフトに自治体も期待する。人口減少に歯止めがかからず高齢化も進んでいるからで、八幡平市の関貴之・地域戦略係長は「現在の仕事を続けたまま、副業として地方にかかわる仕組みに非常に興味を持った」という。
実はスキルシフトを紹介するセミナーを最初に開催したのが同市。副業にフォーカスした取り組みに参加した市内企業も半信半疑だったが、企業への応募が予想以上だったことから可能性を再認識。5月には2回目を開催。これをきっかけに市にかかわる人口の増加を見込む。