西日本豪雨で被災の「まび記念病院」、健診車による外来診療が試験的に再開

患者に診療車が試験運用であることを説明する看護師=岡山県倉敷市真備町(鳥越瑞絵撮影)
患者に診療車が試験運用であることを説明する看護師=岡山県倉敷市真備町(鳥越瑞絵撮影)【拡大】

 岡山県倉敷市真備(まび)町のまび記念病院で、健康診断用の診療車を使った外来診療が試験的に始まり、19日朝には住民が次々と訪れた。

 同病院は西日本豪雨の浸水によって患者ら約330人が一時孤立。犠牲者は出なかったが、非常用電源の水没などで設備が使えなくなり、病院施設自体の復旧のめどは立っていない。

 健診車による診療は18日夕方から開始。当面は内科と小児科が中心となる。国際医療ボランティア団体「AMDA(アムダ)」(岡山市)の支援を受けて運営している。

 同町の浜崎勝子さん(75)は「血圧と腰の痛み止めの薬をもらいに来た。通院している病院なのでありがたい」とほっとした表情。村松友義院長は「被災者は非常に困っているので一日でも早く病院を復旧させたい」と話した。