
オアシススタイルウェアが販売する「ワークウェアスーツ」【拡大】
建設現場の作業員らが使う靴の市場に、スポーツ用品メーカーが相次いで参入している。従来多かった地味な作業靴からイメージを一新。安全性に加えて、カラフルな色合いやメーカーのマークが入った見た目の格好良さが人気だ。人手不足の建設業など企業側にも歓迎されている。
◇
◆価格3倍でも
作業靴は、建設現場のほか電気工事や運輸業などで使われる。爪先を硬く強化し靴底を滑りにくくして安全性を高めている。
千葉市花見川区の作業用品店「ロイヤルプロワーキング花見川店」で、国内外のスポーツ用品5ブランドの作業靴が売り場で最も目立つ壁沿いにずらりと並ぶ。赤や黄色など明るい色の靴が目につく。
20~30代の若い世代や、最近増えてきた女性の作業員に人気という。売れ筋は1万円前後の商品。店長は「一般的な作業用品メーカーの靴に比べて価格は約3倍だが、売り上げは好調」と話す。
◆前年比2桁増
アシックスジャパンは約20年前から作業靴を扱う。当初は認知度が低く苦戦したが3、4年前から急速に売り上げが伸び、前年比2桁増が続く。「格好良い靴がある」と口コミで評判が広がり、人員を確保したい企業がまとめて購入するケースもあるという。作業用品店のほかホームセンターで販売している。