急増する熱中症患者 適切な予防・対処法、医療機関を取材して知る (2/2ページ)

熱中症の疑いで救命救急センターに患者が搬送される=25日、大阪市中央区の大阪医療センター(前川純一郎撮影)
熱中症の疑いで救命救急センターに患者が搬送される=25日、大阪市中央区の大阪医療センター(前川純一郎撮影)【拡大】

 熱中症患者が運ばれてくると、衣服を脱がせて扇風機を当て、体表面を冷やす。次に、約4度に冷やした点滴(1リットル)を投与。大半は点滴で回復するが、体温調節能力が低い高齢者などは回復が遅れる場合も多い。23日夜に搬送された70代男性は当時、体温が40.9度。現在も意識が戻らず、人工呼吸器を装着している。木下さんは、「熱中症に伴い、持病の悪化を招くことが一番怖い」と話す。

 だが、熱中症はほかの疾患と違い、百パーセント予防できる。木下さんはこまめな水分と塩分補給、そして「頑張りすぎないこと」を予防策として挙げる。「熱中症は自覚症状が分かりづらい。軽い目まいやふらつきを感じたら、すぐに作業を止め、無理しないことが大事だ」と話した。

 熱中症になったら涼しい場所に移動し、首に冷たいタオルなどをまいて体温を下げるのが重要だ。ただ、極端に冷たい氷などを体に直接当てるのは、表面の血管が収縮して体内の熱が外に逃げにくくなるため逆効果。自分で動けないのは危険の兆候なので、すぐに救急車を呼ぼう。