ニキビ、ちゃんと知って 正しい対処で「治せる」 (2/2ページ)


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皮膚疾患認識を

 ニキビは「青春のシンボル」とも呼ばれ、そもそも皮膚疾患という認識を持たない人も。製薬会社「マルホ」(大阪市)が昨年9~10月、全国の10~30代のニキビ経験者約1万人を対象に行った調査では、61・9%が「自然に治るもの」と回答し、46・2%が1年以内に「特に何も行っていない」とした。

 一方で、約92・6%が「ニキビに悩んでいた」と回答。ニキビがあると「外出頻度が減る」(32・8%)、「集中度合いが減る」(47・4%)など、日常生活に影響を及ぼしている実態も明らかになった。

 廣本医師によると近年、皮膚疾患とメンタルヘルス、腸内細菌の強い相関関係が注目されている。ニキビの主な原因はホルモンバランスの乱れや過剰な皮脂の分泌、肌の乾燥などだが、ストレスや栄養不足、睡眠不足、運動不足、便秘なども原因になるという。

 廣本医師が予防のために勧めるのは、毎日入浴して皮膚の表面の角質層を柔らかくし、毛穴を開かせてから丁寧に洗顔すること。入浴できない場合は、電子レンジで蒸しタオルを作り、2~3分顔に当てて毛穴を開かせてもよい。ビタミンやミネラル、タンパク質などの栄養をきちんと取ることも大切。ヨーグルトなど腸内細菌を増やす食べ物も効果的だ。