ストレス度の数値が上がったときに、その社員が何をしているか-。会議中であるとか、何の作業をしているか、誰と話をしているかなどが、リアルタイム、あるいは事後に特定でき、パワハラや、負荷のかかる仕事を把握することができるという。
同社はIoT(モノのインターネット)ソリューションの開発や、電子機器、ソフトウエアの設計などを手がけており、こうした技術を応用した。商品化と同時に、試験導入するトライアル企業を募集し、同社内でも実証データの蓄積を続けている。
未来型のオフィス
実証実験中の同社内では、オフィスの間取りを示した大きなモニター上で、いくつもの緑の円が通路を移動したり、デスクにとどまったりしている。それぞれの円には社員の名前が書かれ、色が赤く表示されている円もある。医療機器ではないため、基準値はないが、「日々の蓄積データよりも、ストレス度が高くなるなどの変化があると、色が変わる設定にしてある」(同社)。
10メートル間隔で設置した受信機で、端末の情報を取得する。端末を付けた社員がオフィス内をぐるりと一周すると、緑色の円がディスプレー上を一周する。
導入企業では、出社時に社員が端末を腕に付け、一日を過ごすことになる。端末は、ベルトをきつく締めなくてもデータが取れるという。常に行動が監視される形になるが、食堂やトイレなどには、端末の情報を拾う受信機を置かないなどの工夫で、業務中以外のプライバシーを守ることもできるという。