大江総支配人自ら東京のNECまで出向き、検証中の現場を見学。ホテルへの導入を熱心に働きかけた。「まだ、どこも導入していない技術で、導入すれば『変なホテル』だけのオンリーワンのサービスになる。非常にインパクトがあり、コンビニ業界を変えてやろうくらいの意気込みでした」。ただし、NEC側からは逆に驚かれたという。「技術は実用化レベルだが、まだ、検証段階だったのでお客様と共に作り上げていく必要がある」(NECトレード・サービス業ソリューション事業部の奥山祐一シニアエキスパート)ためだ。そこで販売商品の点数を抑えることでまずは運用を可能にさせた。5月の開店から間もないが、宿泊客も積極的に利用しているそうで、「宿泊客の要望に応えられ、確実に顧客満足度の向上につながった」と大江総支配人は自信を深めている。
「無人コンビニ」をはじめとする「変なホテル」の取り組みは、ホテル・宿泊業界が抱える、ある「悩み」を解消する切り札になる期待がある。その悩みとは「人手不足」だ。